帰るということ|旅の終わりと、その続き
■ 早朝の静けさ

朝5時に起きる。
まだ街は動いていない。
いつも賑やかなロンドンが、
まるで別の場所のように静かだった。
シャワーを浴び、荷物をまとめる。
この数日間過ごしてきた部屋が、
少しずつ「ただの場所」に戻っていく。
■ チェックアウト




6時、ホテルを出る。
何度も通った道。
見慣れたはずの景色。
それでも、
どこか少し違って見えた。
この街に来たときの自分と、
今の自分が違っているからだと思った。
■ 空港へ向かう
地下鉄に乗り、空港へ向かう。
7時には到着。
ここまで来ると、
もう迷うことはなかった。
1日目に感じていた不安は、
ほとんど消えていた。
同じ行動でも、
感じ方はまったく違う。
■ 出発

9時40分、ロンドンを出発する。
特別なことがあったわけではない。
ただ、
ここで過ごした時間が、
確実に自分の中に残っている。
■ 持ち帰るもの

何か形のあるものを持ち帰るわけではない。
見てきたもの
感じてきたこと
判断してきたこと
それらすべてが、
自分の中に積み重なっている。
■ この旅の意味
この旅は、
何かを得るためのものではなかった。
自分がどう動くか、
どう感じるかを確かめる時間だった。
不安の中で動くこと。
理解しようとすること。
感じることを止めないこと。
その積み重ねが、
この旅をつくっていた。
■ おわりに

ロンドンでの時間は終わった。
でも、
この旅は終わっていない。
ここで得たものが、
これからの自分の行動の中で
少しずつ形になっていく。