
たまたまテレビのチャンネルを変えていたとき、NHK Eテレの「こころの時代」で、自然再生家・高田宏臣さんの取り組みが紹介されていました。番組のタイトルは「地面の下に宇宙があった」。土の中の水や空気の流れを整え、自然を再生していく考え方に興味を持ち、この本を購入しました。
『よくわかる土中環境』は、普段は目に見えない土の中で、水や空気、木の根、菌類などがどのようにつながっているのかを、イラストや写真を使って分かりやすく解説した本です。
土中の水や空気の流れが滞ると、木々が弱り、山や川が荒れ、土砂災害などにもつながることが紹介されています。また、熱海の土石流などの現地事例を通して、自然と人間の開発との関係についても考えさせられます。
後半では、落ち葉や剪定枝、炭、石などを利用して土中環境を改善する方法や、草の刈り方、庭に穴や溝を掘る方法など、身近な場所で実践できる10の取り組みが紹介されています。
土は植物を育てるだけのものではなく、その中では水と空気が巡り、多くの生き物が関わり合っています。庭づくりや家庭菜園、里山の手入れをしている人にとって、土の見方が少し変わる一冊だと思います。
書籍情報
『イラスト&写真でやさしく解説 よくわかる土中環境』
著者:高田宏臣
出版社:PARCO出版
発売:2022年8月
160ページ
書籍内容・目次(PARCO出版の新刊案内)